エクシブ箱根離宮 散策倶楽部
『地元民がご案内!箱根路地裏散策vol.14 強羅編 ~大正・昭和初期の強羅の文化財を辿る~』
2014年9月18日(木)

散策倶楽部も夏休みをいただき、今回は2ヶ月ぶりの散策倶楽部です。
今回は箱根登山鉄道の終点「強羅」を舞台にした散策です。
今回は5組15名のお客様に参加していただくことができました!そして全員女性のご参加です!ありがとうございます。


ホテルロビーにてまずはオリエンテーション。連日の不安定な天気が続いています…
お天気がもつことを祈りつつ出発です!

今回は箱根登山鉄道で宮ノ下駅から終点の強羅駅まで移動します。

強羅駅に到着!先に向かわれていた方とも合流していよいよ本日の行程スタートです!

さて、最初の目的地はいきなりカフェでしょうか・・・??
もちろんただのカフェではございません!実はこちらは「Studio Café SHIMA(島写真館)」。
島写真館さんといえば、「宮ノ下の『嶋写真店』さん?」と思われる方も多いはず。
実は、今経営をされている方々のお祖母さん同士が親戚なのだとか。
ちなみに、現在強羅の島写真館さんは3代目、宮ノ下の嶋写真店さんは4代目なのだそうです。

こちらは島写真館3代目ご主人の嶋 陽一さんです。雑誌の「平凡」や「an・an」などの表紙を撮影されるなど、数々の著名な方をモデルに活躍されるカメラマンさんです。
嶋さんに撮影していただければ、美人はより美人に、そうでない人はそれなりに・・・
写していただけること間違いなしです!

店内に入ると素敵な写真の数々が飾られていました。ステンドグラスのようにみえるものはガラス乾板のネガです。ネガを通したセピア色の光にあたたかみがあります。

こちらは大涌谷の写真を使った「8円切手」と「24円切手」です。嶋陽一さんのお祖父様が撮影されたものです。
箱根とこの島写真館の歴史を感じます。

あら??なにやらお客様がスタジオに??
皆様せっかくの機会だからと嶋さんにより美人に!写して頂くことになりました☆

嶋さんもさすが、プロカメラマンの姿です!!
プロの働く姿はかっこいい!!

嶋さんによってますます素敵な笑顔が引き出されていますね♪

さて、写真の仕上がりを楽しみにしつつ、次なる目的地へむかいます。

そして到着したのが、本日のランチの会場。箱根でも有名な高級旅館・強羅花壇さんです。
ちなみにこの花壇という言葉、お花の植わっている花壇ではありません。西日本で特に呼ばれる呼び方なのだそうですが、「花壇」とは「旅館」や「料亭」を意味します。
電車の通過を待って踏み切りを渡ります♪

こちらが強羅花壇の敷地内にあるレストラン、「懐石料理 花壇」です。
この建物は「ハーフティンバー様式」のもので、柱や梁などを敢えて外に見せる様式で建てられています。
避暑のために箱根を訪れたという閑院宮載仁親王が、箱根を気に入り、三菱初代社長・岩崎弥太郎の三男・岩崎康弥から土地を譲り受けて、昭和5年に建てたのだといいます。

閑院宮家は、明治時代の幕開けに伴い、皇籍離脱によって天皇家から離脱してしまいました。
離脱後は永田町の本邸を売却されたのち、小田原の別邸に移住されました。
昭和63年に亡くなり、それにより278年続いた閑院宮家は絶家となっています。

ランチの前に、この旧邸内を見せていただくことができました!まずは2階のお部屋を見せていただきます。
2階に上る階段にある、ステンドグラスも建設時から100年近く前の建設当時そのままで漏れ入る光が味わい深げです。


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