エクシブ箱根離宮 散策倶楽部
『地元民がご案内!箱根路地裏散策vol.13 小田原編③ ~白秋の散歩道を辿る~』
2014年6月12日(木)

「肉類はなんでも食べた」という白秋。お肉類は特に盛りだくさんでした!ほくほくとした馬鈴薯、当時マイナーソースと言われたマヨネーズ和えのマカロニ、ふわふわの紅白かまぼこも何から何まで当時の手法を駆使して手作りです♪当時、胡椒が高価であったことも印象的でした。

関西は歴史を重んじレシピが受け継がれるのですが、関東はレシピがないために代々で味が変わると言われています。それだけに料理の再現は困難を極めます…。

こちらは、内野邸が建てられた当時と現在の様子を比較した写真です。道の幅や電柱、移りこんでいる方の服装が和装であることにも歴史を感じます。目の前の道路を路面電車が走っていたこともこの写真から窺えますね!

当時の写真を見せていただいたところで、私たちも内野邸の前で集合写真を撮りました。内野邸の管理をしていらっしゃる平本さんご夫妻にも一緒に写っていただきました!小西さん、平本さんご夫妻、おいしいランチと素敵な会場のご用意をありがとうございました。


歩いている途中で雰囲気満点のお豆腐屋さんを発見しました。こちらも歴史が古く創業100年以上なのだとか!創作がんもで有名な「とうふ工房下田豆腐店」さんです。

さて、しばらく歩き続けると次なる目的地「はなぞの幼稚園」さんへ到着です。

「はなぞのようちえん」の看板を奥へ進んでいくと…

小さな鐘を見つけました!「♪雨雨ふれふれ 母さんが 蛇の目でおむかいうれしいな~」で有名な「雨ふり」。その2番で歌っている「♪あとからゆこゆこ鐘が鳴る~」の「鐘」ははなぞの幼稚園さんのこの鐘に由来していると言われています。

そして、同じく幼稚園内にある「ラファエロ教会」も素敵でした。今日はご好意で特別に公開していただきました!

こちらの教会は、関東大震災の影響で大正時代後期に建て直しされています。教会の壇上や天井を見上げてみると、格式があり、丁寧な建築方法で再建されたことが窺えます。

そして、白秋はこちらのラファエロ教会で結婚式を挙げたそうです。結婚式の最中、外をすっぽん売りが売り歩く声がきこえたようで、笑いを堪えるような結婚式だったそうです。小さいながらも厳かで、しかしながら心の休まる教会でした。

さて、はなぞの幼稚園を出て、次の目的地へ…「♪チョッキン チョッキン チョッキンナ」の「あわて床屋」のアイディアを得たという床屋「イセタニ」さんです。

当時はこの周辺に床屋さんは2軒ほどで、白秋はこちらのイセタニさんの常連だったのだそうです。

そして、入口には立派な書がありました!こちらも1月の散策倶楽部で別邸を訪れた日本近代三茶人「松永安左エ門」=耳庵(じあん)が書いたものです。電力王や耳庵の名で知られた彼も白秋と同じく、このイセタニさんの常連でした。

最後に、みみづくの家の増築話が発端となって離婚騒動が沸きあがった現場の「グリル 木の実」さんを訪れました。当時は料亭でした。今回は頂くことができませんでしたが、ここの「グリル 木の実」さんの「特製かにクリームコロッケ」が絶品なんです!クリームが朱色で、濃厚な味を楽しむことができます!ちなみに「グリル 木の実」さんが昭和37年にオープンした際の初代支配人は、あのサザンオールスターズの桑田佳祐さんのお父さんなんです!

最後にグリル木の実さんの前で集合写真を撮影しました!後ろの三角窓も笑っているようですね!こちらで、今回の散策倶楽部は終了です。


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