エクシブ箱根離宮 散策倶楽部
『地元民がご案内!箱根路地裏散策vol.16 甘酒茶屋編 ~江戸の石畳を巡る~』
2014年12月18日(水)

さらに、箱根の気候や野生動物の生息を思うと、箱根越えはまさに命がけだったのだとわかります。
♪箱根の山は天下の剣~とはよくいったもの(歌ったもの?)です。
行き倒れてしまう人も多かったため、無縁菩薩として、石畳近くに「お玉菩薩」もつくられました。

元箱根からここまで、約40分の道のりを歩いてきました。

距離にすると1.2キロメートル!甘酒茶屋まであと400メートルです。
もう少しの距離です!

ここ於玉坂は、あとでお話することになる、お玉ちゃんが処刑された場所だといいます。若くしてお玉ちゃんが亡くなったからでしょうか?
小さな石がまわりにたくさん積まれ、賽の河原の石積みが彷彿されます。

進む先々に、すっごい大きな霜柱を発見しました!
足で踏んでみてはサクサクとなる感覚をみなさん、楽しまれていました。

石畳もだんだんと細い階段となってきました。
標高も高くなってきたためか、うっすらと地面を雪が覆っています。

木々をぬけると、ランチ会場の「甘酒茶屋」さんへ到着です!
汗ばむとはいっても、やはり体の芯は冷え冷え。
あったかい甘酒とランチであったまりましょう!

この甘酒茶屋さんは茅葺き屋根が立派です!この茅葺き屋根は90cmほどの厚さがあり、昨年屋根をふき替えた時には、2000万円もしたのだとか…!
400年ほど前の創業当初からの変わらない佇まいに愛着がさらに増します。

あとからご主人に聞いたお話では、茅には「男茅」と「女茅」があるとのこと。茅はストロー状になっているため、男性の強い力で刈った男茅は切り口が鮮やかで潰れておらず、女性が刈った女茅よりも高価だったようです。

早速ランチをいただきます。お箸も箱根らしく寄木でつくられています。前菜の大根と干柿の胡麻和えからいただきます!

お砂糖や添加物を一切使用していない甘酒は、その日の気候に合わせて、その日の朝に手作りされ、自然の甘みを楽しむことができます。「せっかくだから!」と甘酒をおかわりされるお客様もいらっしゃいました!

お刺身には、見た目は鰤によく似ていますが、神奈川県では「ほーさんガツオ」と呼ばれているそうです。

お弁当箱には、煮物に、焼き魚、おひたしなどなどてんこ盛りです!
きのこの炊き込みごはんは箱根らしくひょうたん型に盛り付けされています。

みなさんでテーブルを囲みながら楽しいお話とともにランチをいただきます♪



お椀ものにはふわふわの真丈をいただきました。
お出汁の甘みにわさびがアクセントになっていました。

揚げ物にはお野菜と海老の天ぷらをいただきました。
揚げたて、さくさくの衣がおいしかったです!


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