エクシブ箱根離宮 散策倶楽部
『箱根八里を辿る① 《小田原宿~風祭》 編』
2015年5月14日(火)

当時の芸子さんが使っていたという太鼓を実際に叩かせていただきました!
いい音を鳴らすにはなかなかコツがいるようです…
ガイドの渡辺さんは芸達者なようで、「ポンッ」ときれいな音を鳴らしていらっしゃいました!

熊手が丸い窓枠にはめこまれています。
こちらの熊手は「お客様を呼び込む」ということで縁起物として飾られているそうです。

階段で見かけた材木と同じように、こちらも加工はせず、木そのものの形が活かされています。
他にも、上の手裏剣のような装飾が城下町ならではの遊び心かもしれません。
この奥には小津安二郎監督がよく使っていたというお部屋があります。
このお部屋もご案内いただきました!

壁にはちょうちん形の窓がありました。
こちらのお部屋も屋根が舟形であり、屋形船をイメージしていることが伺えます。

他にも、壁下に波のような飾りが施されていたりと、こちらのお部屋にも水関係の意匠が見受けられます。
またこちらの引き戸は、滞在を邪魔しないように料理等の運び口となっています。

こちらの床の間も独特。
落とし掛けに隙間が空いています。
床柱もまっすぐなものではなく、枝分かれした低木のようなものが使われています!

床板には樹輪の模様が活かされた木材が使用されていました。
ぽこぽことした感触が触ってみても面白い意匠でした!
お客様からは「お掃除が大変そう」との声も…。

さて、おなかもいっぱいになったところで午後の散策に出発です!
清風楼を出発してまもなく、「松原神社」に到着です。

神社の入口には花町を賑わせた当時の芸者さん方の名前が彫られていました!

つかの間の木漏れ日ですが、早速ちょっと一息…

この中にはゴールデンウィークに執り行われる例体祭で使用されるお神輿が納められています。
お神輿は約6トンあり、100人くらいで担ぎます。
お神輿のイメージは縦に揺らして担ぐというものですが、小田原では横揺れで波を表します。

松原神社を出発してまもなく・・・
お次の名所はどこでしょう?

こちらは明治天皇がこの界隈に宿泊されたという記念の石碑です。
石碑には江戸城と同じ、小松石が使用されています。

こちらの石碑と同じように明治天皇が訪れたことを記念して造られた石碑が、箱根にもいくつかあります。
エクシブ箱根離宮が建つ前にあった「奈良屋旅館」さんにも明治天皇はご宿泊されため、箱根離宮敷地内に今もそれを記念した石碑が受け継がれています。
ちなみにその石碑の「明治天皇御ちゅうひつ駐蹕記念之碑」という文字は、第23代内閣総理大臣の清浦奎吾が書いたものです。


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