みなさん、住職夫人の小野さんのお話に熱心に耳を傾けています。
そして、写真からはわかり辛いのですが、この正眼寺の本堂はいわゆる「本堂」とは違い、左右が非対称になっているのが特徴で、柱も細く、住宅的な造りであることがわかります。
実はこの本堂は、明治37年頃に建てられた実業家の「今村繁三」さんの「別邸」を昭和7年に移築したものなのです。通常の「本堂」とは造りが異なるのも納得ですね。
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こちらは、臨済宗大徳寺派第14代管長「雪底和尚」さんによって書かれた作品です。正眼寺が臨済宗のお寺ということから、「無一物」と書かれています。
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風情のある縁側もありました。昔ながらの縁側、とても憧れます!
手入れの行き届いた縁側は、これからの暑くなるような季節も心地よく過ごすことができそうでした。
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この正眼寺の本堂と庫裏は、箱根の寺社仏閣で唯一、国の有形文化財として登録されています。
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こちらは今回曽我堂を案内してくださる正眼寺の住職「小野和尚」さんです。
表情豊かに、ユニークに案内をしてくださいました。
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こちらは本堂脇にある大きなお地蔵様!当初のお地蔵様は現存のものとは異なるもので、明治はじめの箱根戊辰戦争の際に地蔵堂・曽我堂と共に焼失してしまったとのこと。現存のものは、箱根湯本の隣駅の入生田にある招太寺から持ってきたものなのです。
その隣にある灯篭は、この地方では最古のものと言われ、かつて正眼寺が「勝源寺」と書かれていたことが、唯一ここからわかります。
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お地蔵様の脇の道を進んでいくと、曽我兄弟の弟五郎によって、つけられた槍傷が残る「槍突石」があります。
江戸時代までは、旧箱根街道沿いの「槍突沢」というところに保管されていたそうです。和尚さんに言われなければ素通りしてしまうところでした。
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さて、槍突石の脇をさらに奥へと進んでいきます。
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石畳のお庭が素敵です。背の高い木々に囲まれて、心地よい空間を進んでいきます。
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坂を上っていくと、箱根の山を大きく振り返ることができました。新緑が生き生きとして、これから迎える梅雨や夏ものびのびと過ごせそうなパワーをもらうことができました。自然の一部となって、のんびりと過ごす時間も贅沢な時間だと、改めて気付かせてくれました。
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この景色に、カメラのシャッターを切る方もたくさんいらっしゃいました。
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さあ、「曽我堂」に到着です。
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本日5月29日は曽我兄弟の兄、十郎の命日なのです。そんな特別な日に参拝できるとは、気持ちが引き締まります!なお、昨日も開催された同散策俱楽部は、弟五郎の命日に合わせて開催されました。
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いよいよ、通常、非公開の「曽我堂」に足を踏み入れます!
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本堂とは異なり、「曽我堂」独特の厳かな雰囲気に迎えいれられます。
この曽我堂は明治維新の際に焼失したのち、大正に入って再建されました。
焼失の際には、曽我兄弟の菩提2体は持ち出されたため、今日でも無事に拝することができています。
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