エクシブ箱根離宮 散策倶楽部
『地元民がご案内!箱根路地裏散策vol.14 強羅編 ~大正・昭和初期の強羅の文化財を辿る~』
2014年9月10日(水)

見かけたことのない不思議な植物ばかりです!

熱帯植物館の中心までやってきました。みなさんが見上げていらっしゃるのは何でしょう…?

こちらは沖縄国営公園でしか、お花を咲かせたことのないという「キャノンボール(ホウガンボク)」です。 本州で咲いたことがあるのは、こちらの強羅公園さんでのみとのこと。幹に直接実をつけるという珍しい植物です!お花自体も1本に15~20個ほどしか咲かず、実はそのうちの1,2個しかならないそうです。

お次はブーゲンビレア館へ移動です。樹齢110歳という、ブーゲンビレアの大木を見る事ができました。


ブーゲンビレアはズボラな木だそうで、お水をやらずに放っておいても丈夫に成長をするそうです。

次に「熱帯ハーブ館」へ。 温帯のハーブは香るのですが、熱帯のハーブは香辛料の基になります。こちらのハーブ館に入った途端、 カレーライスのような香りが漂っていました!

こちらの写真は、島さんに教えていただきながら撮影した一枚。みなさんの様子がよく見え、アングルはやはりさすがのものです!お勉強させていただきました!

現在、強羅公園さんでは100周年を記念して「回顧展」が期間限定で開催されていました。島写真館さんからの出品もあり、強羅にまつわるお話を歴史を遡って伺うことができました。


強羅公園さんの中央に位置する噴水を通りぬけ、奥へと進んでいきます。

こちらの大きなヒマラヤ杉は開園当初は1.5~2mほどでした。今では写真をはみ出すほどの立派な大木です! この木はまだまだ成長し続けているのだそうです。

開園当初の苗木は、イギリスから横浜を経由し、宮城野から人力で担いで運ばれてきました。当時、新宿御苑にもヒマラヤ杉がありましたが、この強羅公園さんのヒマラヤ杉が立派で育ちが良いと言われ、東京からわざわざ種をもらいに来る方もいらっしゃったそうです。

強羅公園さんは日本初のフランス式整型庭園で、このシンボルタワーであるヒマラヤ杉を中央に左右対称の庭造りになっています。

強羅公園さんは傾斜地にあるので、標高の高い西門のあたりからは箱根の山々を拝むこともできます。 写真には写っていませんが、このあたりからは「大文字」を正面に楽しむことができます。 先日の8月16日には大文字に点火されましたが、その際にも園内を特別に開放していました。

奥の石碑は、医師で歌人でもある「斉藤茂吉」が書いたものです。筆跡は斉藤茂吉直筆のものが刻まれています。

斉藤茂吉は山形県の出身ですが、強羅にも滞在をしていたことがあり、執筆活動も行っていたそうです。強羅で詠まれた歌は約1200首にも及ぶそうです。


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