エクシブ箱根離宮 散策倶楽部
『地元民がご案内!箱根路地裏散策vol.16 甘酒茶屋編 ~江戸の石畳を巡る~』
2014年12月17日(火)

先を進む皆様。
歩くコツを習ったとはいえ、それでも歩きづらいのが石畳。
左右に分かれて土の道を進みます。
現代の歩きやすい靴でさえこんなに苦労する道を先人たちは草履で歩いていたというから頭が下がります。

道の途中にあったこの石は8尺(2.4m)もある大きな石です。元は天蓋石と呼ばれていましたが、いつの間にか「天ヶ石」という名で呼ばれるようになりました。
ガイドの佐藤さんは「みんな手前の石碑を見るけど、大事なのは後ろの大きな石のほうなんだ!」と仰られてました♪

杉木立の中を佐藤さんのお話を聞きながらぐんぐん進んでいきます。

お次はかなり急な下り坂・・・。
佐藤さんの後について1列に細心の注意を払いながら滑らないようにゆっくり下っていきます。

県道と石畳が交差するポイントまでやって参りました!
ここまでくれば、甘酒茶屋までもうひと踏ん張りです☆

こちらの県道を越えたところにある石畳は実は、旧東海道ではございません!
旧東海道は今交差した県道でありこちらは石畳の道をと新設された歩道です。
甘酒茶屋の裏手まで続いているのでこちらの道をまっしぐらに進みます!

この道中でも佐藤さんのお話は止みません。
佐藤さんが持っているのはサルトリイバラです。
この時期はもう実は落ちていましたが、秋には綺麗な赤い実をつけます。根っこを生薬に利用する事もできるとのこと。

右前方に見えてきたのは、甘酒茶屋の駐車場!
ここまで来れば甘酒茶屋に到着したようなものです!!

遂に遂に遂に!!甘酒茶屋へ到着です☆

甘酒茶屋にはこんな伝説が。。。
かつて赤穂浪士たちが討ち入りの際甘酒茶屋に立ち寄った際、赤穂浪士の一人、神崎与五郎が馬子に因縁をつけられました。本当なら切り捨ててしまいたいほどでしたが、大事な討ち入りの前です。
穏便に済ませる為、涙を呑んでこの甘酒茶屋にて詫び状を書き土下座して謝ったとのこと。
討ち入りにかける気持ちに思いを馳せます。

さて、現在の甘酒茶屋ですがメニューは通常、看板メニューである甘酒をはじめとし、力餅やところてんなどの軽食のみです。
しかしこちらの13代目のご主人の山本聡さんは、なんと京都の料亭で修行を重ねた職人さん!
今回はこのツアーのために特別に特製懐石を作っていただきました☆★☆

席に着いてお料理をわくわくしながら待ちます。

まずは看板メニュー甘酒を頂きます!
寒い中歩いてきたからこそこの甘酒が身体に染みます。
砂糖などの添加物は一切加えずに、麹の発酵によって生じる自然の甘みだけで作り上げる江戸時代から400年以上続く「甘酒茶屋」の甘酒。
甘酒が苦手だというお客様もこれはおいしい!本物は違う!と感動されていました。

ご主人特製松花堂弁当です☆
この他にも前菜、お造り、しんじょう、天ぷら、水菓子など、贅沢に頂きました。
どれも上品な味わいで皆様お話しながら食が進みます。

甘酒茶屋では囲炉裏や七輪で暖をとります。
炭の燻された香りが漂います。エアコンにはない温かみを感じます。

本日のランチを作っていただいた甘酒茶屋の13代目のご主人、山本聡さんです!
おいしいランチをご馳走様でした!午後の元気が沸いてきました!!


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